人間には五感が存在しています。その五感の中で最も情報を取り入れていると言われているのが「視覚」です。映画を見たり、人の表情を伺ったり、危険を察知したり、私達は視覚から様々な恩恵を受けています。
さて、視覚も大切ですが、五感の中でも縁の下の力持ち的な役割を担っているのが、「嗅覚」です。匂いがするだけで昔の記憶を思い出したり、危険を察知したり、食欲を増進させたり。普段私達は嗅覚というものを忘れて生活しがちですが、実は大切な役割をいくつも担っているのです。
そんな嗅覚にも特徴があります。
嗅覚は使いすぎると、匂いに慣れてしまいます。順応だとも言われますが、
これは嗅覚が疲労している証拠でもあります。
また、人によって匂いの好みが分かれるということも知られています。
例えば、この季節楽しみな金木犀の香り。しかし人によっては不快な臭いに感じる人もいるというように、遺伝的な要因や育った環境などで匂いの好き嫌いは分かれます。
この人間の特徴を振り返ると、いつもいる自分の場所の臭いが、実は他の人に不快な思いをさせている可能性があること、同じ臭いを嗅ぎ続けていると本当は強烈な臭いでも気がつかないことがあるということが分かります。
これを踏まえ、消臭・脱臭について慎重に考えた方が良いかもしれませんね。