各家庭には、それぞれ生活臭と呼ばれる臭いがあります。それは、建築材や壁紙に含まれる溶剤、ペットや生ゴミ、そして頻繁に使う調味料など、家の中にある様々なものから微量に発せられる臭気成分とそこに住む人によってできあがります。この生活臭が不快な臭いと認識している人が多いようです。そして生活臭を消すために消臭剤を使いますが、消臭剤にも色々なタイプがあります。それぞれどんなメカニズムで消臭しているのでしょうか。
・据え置き型
据え置き型は、ゼリー状のものや活性炭を使用した吸着剤タイプです。ゼリータイプの消臭剤は空気に触れたゼリーの表面に消臭成分が出てくることで。臭い物質を吸着するメカニズムです。消臭成分が空気中に放出されるわけではないので、ペットや小さな子供がいる家庭でも安心して使えます。また冷蔵庫などに使う活性炭も同じように臭気成分を吸着するだけなので無害な製品ばかりです。
・スプレー式
スプレー式は、据え置き型と似た成分を使用していますが、能動的に噴射するため吸い込む可能性もあり、注意が必要です。空気中に散布された消臭成分が臭気成分を分子の中に収納するような形で閉じ込め、その後は無臭の物体となり、乾燥して床に落ちます。なので、枕やぬいぐるみなどにかけても臭気成分が消えたわけではないので、定期的に洗濯などして洗い流す必要があります。基本的に普段の使用で有害ということはありませんが、防腐剤の成分が含まれているため、衣服のような肌に触れるものに毎日使用するのは避けたほうが良いです。
しかし、これら消臭剤を使用しても全ての臭いが消臭できるというわけではないので、どうしても嫌な臭いが消えないというときは業者に依頼して消臭してもらいましょう。