一口に悪臭といっても、原因となっている物質によって臭いの感覚は様々に変わってきます。臭いの原因となっている物質も、沢山の分子が化合した複雑なものです。
例えば、悪臭の原因物質の代表であるアンモニアは、窒素と水素が結びついたものですし、嘔吐物の臭いに代表される酸っぱい臭いを放つのはプロピオン酸という物質がメインとなっていて、中学校くらいで習う化学式で表すと「CH3CH2COOH」という、何と何が結びついているのか良く分からないものになっています。 これらの臭いの原因物質は、室内のクロスや床板に吸着されて、腐敗したものを取り除いても、臭いだけが残ってしまうという事も多いのです。
表面上は綺麗にしても臭いが落ちないというのはそういうことなのです。木材や紙というのは、表面に目には見えない小さな穴が沢山開いているので、そこに臭いの原因物質の分子が吸着されてしまいます。これらは、水拭きしたりしても取れません。
掃除をしても悪臭が取れないという場合には、すでに臭いが染み付いてしまっている事がほとんどです。 お悩みの場合は、消臭専門の業者にご相談されることをお勧めします。