一人でのんびり過ごしたり友人を招いたり。さまざまなシーンで部屋の使い方は変わりますが、ふと部屋に入ったときに「くさい」と感じたことはありますか?その原因は食べ物やタバコ、部屋の汚れなどさまざまですが、体臭や家具の臭いなどの自分では気づかない臭いが混ざり合って異臭の原因になっていることもあるのです。長く過ごす部屋の中だからこそ、できることなら快適に保っておきたいもの。そんな部屋の異臭をスッキリ解決する方法5つをご紹介いたします。すぐに臭いをとりたい方も必見です。
部屋で漂う異臭は身近なところに原因が
部屋の中に漂う異臭…具体的に何の臭いかわからないけれど、とにかく「くさい」!そんな異臭の原因、実は身近なところにあるのかもしれません。まず考えられるのがゴミ箱から放たれる異臭。特に生ごみの臭いは強烈な上、そのままにしておくと虫も集まってくるやっかいなゴミです。また、ゴミを捨てたばかりなのに異臭がする場合はゴミ箱そのものにゴミの臭いがついてしまっていることも。
他には排水溝やトイレなどの汚れやすい水まわり、玄関に置いてある靴、部屋干しをしている洗濯物や洗濯機のカビなど、普段の生活の中にたくさんの異臭の原因が潜んでいるのです。さらに友人や家族でパーティーをするときは食べ物の臭いにも要注意。十分な換気をせずに焼肉やキムチ鍋など臭いの強い料理をすると、ソファやカーテンなどに臭いが染みついてしまうのです。
部屋の掃除と換気は基本
まずは異臭のもととなる原因をつきとめ、不要なものは処分したり部屋の掃除をしたりして、できることから対処していきましょう。また、異臭の発生を抑えるためには部屋の掃除と換気をすることが基本です。排水溝やトイレ、浴室などの水まわり、玄関やキッチンの掃除を行い、汚れた洗濯物を放置しない…そういったことを日頃から心がけることで部屋に異臭が染みつくことを防止できます。
部屋から異臭がするのは部屋の中に臭いの粒が浮遊しているからなのですが、新しい家具の臭いや果物の臭いなどが混ざって不快な臭いになることもあります。その場合は部屋の換気をして、空気中に浮遊する臭いの粒を出し、新鮮な空気を部屋に取り込みましょう。
換気をするときのポイントは、空気の入口と出口を確保すること。つまり複数の窓や玄関のドアを開けておくのです。せっかく窓を開けておいても、出口がないと部屋の空気はよどんでしまいます。複数の出口を確保して部屋全体の空気を入れ替えましょう。押入れやクローゼット、下駄箱など、空気がよどみがちな場所もこまめに換気をすることをおすすめします。
タオルを使って臭いを取る方法
「急な来客があってすぐに部屋の臭いを取りたい」、「天井や壁に染みこんだ臭いを取りたい」というときは、タオルを使うのがおすすめです。方法はとても簡単、タオルを濡らして絞り、異臭がする場所でタオルを振りまわすだけです。そのときに部屋の換気をしておくことがポイントです。臭いの粒は水分に溶けやすい性質があるので、濡れタオルを振りまわすことでその水分が臭い成分を吸収してくれるのです。
またお気に入りのアロマオイルやお酢などを数滴たらしたお湯を使えば効果もアップします。すぐに臭いが取れるだけでなく、部屋をいい香りに変えてくれます。ホームパーティーで焼肉をしたときや、タバコの臭いが気になるときなど、部屋の掃除をしても取れない臭いがあるときにはこの方法を試してみてはいかがでしょうか。
また、衣類やカーテンなどの布製品の臭い取りにも濡れタオルは効果的です。臭いのついた布製品に濡れタオルを当て、少し間隔をあけてスチームアイロンをかければ簡単にいやな臭いを取ることができます。
消臭剤を使用する
もっと簡単に臭い取りをしたいという人は消臭剤を使うのがおすすめです。消臭剤にもスプレータイプや置き型タイプ、衣類用やソファ用などさまざまな種類があるため、使う場所や用途に合わせて選びましょう。
布用の消臭スプレーはソファや靴、カーペットなど、衣類のように簡単には洗えない製品にぴったりで、部屋用の消臭スプレーは細かい粒子が広がって空気中のいやな臭いをすぐに消臭してくれます。置き型タイプは玄関や部屋の気になる場所に置いておくだけで継続的に臭いを取ってくれるため、ゆっくり掃除をする時間がない人にもおすすめです。
ただし、消臭剤を置く場所によってその効果は変わります。不快な臭いは足元のほうにたまっていくので、低い位置におくほうが効果的といわれているのです。反対にお香やアロマキャンドルなどの芳香剤は高い位置に置くことで香りを感知しやすく、効果がより期待できます。それぞれの特徴を理解した上で置く場所を選ぶようにしましょう。
重曹を使って臭いの原因を除去
下駄箱や汚れたままの衣類、生ゴミなどの臭いは酸性の悪臭です。また、ソファやカーテンに触れると皮脂や汗がついてしまいますが、これも酸性の汚れになります。酸性の臭いや汚れの場合はアルカリ性の重曹を使うことで臭い成分を中和し、いやな臭いを解消することができます。重曹スプレーを作っておけば、下駄箱や洗濯物などにさっと吹きかけられるのでとっても便利です。
重曹はドラッグストアやホームセンター、スーパーなどでも購入でき、霧吹きや100円ショップなどに売っているボトルに重曹と水を入れて混ぜるだけでスプレーができるので手間もかかりません。臭い取りだけでなく洋服のしわ伸ばしにも使える優れものです。また、重曹を粉末のままソファにかけ、約30分放置してから掃除機で吸い取る方法でも同様な効果を得ることができます。
炭や茶葉を使った対策も有効
炭や茶葉は自然由来のものですから、化学物質が気になる人でも安心して使うことができます。部屋に炭を置いておくだけで、除湿やカビの防止をおこなってくれるので、靴箱やクローゼット、押入れなど湿気が高くなりやすい場所に置くとよいでしょう。
炭にもさまざまな種類がありますが、部屋に置くのなら竹炭消臭効果が高い備長炭がおすすめです。カゴに入れてインテリアとして置くこともできますし、1ヶ月ごとに天日干しまたは陰干しをすれば効果が長持ちします。定期的に天日干ししても効果が戻らなくなったときが交換のサインです。
また、茶葉にも消臭や抗菌作用があるといわれています。その秘密はポリフェノールの一種であるカテキンです。弱火で茶葉を炒めて置いておけばキッチン周りや部屋の臭いを消し去り、香ばしい香りを楽しむことができます。使用する茶葉は安いものでも湿気てしまったものでも問題ありません。
まとめ
特別なことをしなくても、毎日生活している限り生活臭は発生します。体臭は自分で気づかないこともあるかもしれませんが、外から帰ってきたときに部屋の臭いが気になる場合はすぐに対処しましょう。そのままにしておけば臭いが混ざり合ってしまったり、部屋に臭いが染みついたりしてしまいます。まずは部屋の掃除や換気をすることが基本ですが、身近にあるものを活用すれば意外と簡単に臭い対策ができます。インテリアを工夫したり香りを自分好みにアレンジしたり、楽しく続けていきましょう。