「癒される」「遊び相手になる」「ひとりでも寂しくない」これはペットを飼われている人の多くの感想です。いまや日本では、子供の数よりペットの数が上回ったといわれており、3世帯に1世帯が何かのペットを飼っているという調査結果が出ています。
ペットの中でもいちばん人気なのが犬です。犬は賢いので、ちゃんとしつけをすると芸を覚ることもでき、ときには甘え上手でとても愛らしいです。外飼いをしている人もいますが、鳴き声が迷惑になったり、マンションやアパートなどで飼われるご家庭が増えていたりする事情から部屋飼いをしている方が多いでしょう。
とてもかわいいペットですが、どうしても気になってしまうのがにおい問題です。部屋に染みついてなかなか簡単には消しとれません。そこで今回はペットの消臭をテーマにしてみました。におい対策や効果的な消臭法について解説しています。ペットのにおいで困っている方はぜひ読んでみてください。
ペットの消臭で効果的なのは重曹とクエン酸!
市販されている商品も多くありますが、ペットのことを考えるとなるべく体に害のない自然のものを使用したいと思われる方が多いことでしょう。そこで今回は、安心して使用できる重曹とクエン酸を使っていきます。どちらも安価で手に入りやすいものなので、使いやすいでしょう。
重曹の使い方
重曹は料理にも掃除にも使う万能な白い粉です。重曹の性質は、弱アルカリ性で体臭や皮脂のにおい消しには効果を発揮します。
重曹の中でも「食品」タイプを選ぶとよいでしょう。使用方法としては、お湯300㎖に重曹大さじ1程度を混ぜて、スプレーボトルに入れます。そして、消臭したい場所に吹きかけたあと、しばらくおいて掃除機で吸い取るだけです。
ソファーやカーテン、ベッドといった布製品に吹きかけることで消臭できます。昼間に吹きかけておいて、夜帰宅してから掃除機をかければよいので、日中仕事などで家を空けている人にとって快適な方法です。
また、来客が来るからいますぐ消臭したい!というときは、タオルに重曹を染み込ませ、硬く絞ったら部屋の中でタオルをブンブン振り回してください。濡れたタオルがにおいを吸収してくれます。なお重曹以外でもクエン酸でも効果があります。
クエン酸の使い方
クエン酸とは、酸っぱい味がする白い粉です。クエン酸は酸性で、とくにペットの尿のにおい消臭に効果的です。こちらも重曹と同じく「食品」タイプを選んでください。お湯500㎖にクエン酸大さじ1程度を混ぜて、スプレーボトルに入れましょう。
フローリングにおしっこをしてしまったらペーパーなどで拭き取り、クエン酸を吹きかけ、そのあと雑巾などで拭き取りましょう。カーペットや絨毯におしっこをしたときの作業手順は以下の通りです。
- 1. 雑巾やペーパーですぐにおしっこを吸い取る
- 2. クエン酸を吹きかけ、染み込ませる
- 3. 雑巾、ペーパーでしっかり吸収
- 4. 重曹の粉をかけて、1日放置
- 5. 掃除機で重曹を吸引
おしっこに気づいたらすぐ処理をしましょう。時間がたつと染み込むため、においがとれにくくなります。
なぜ臭いの?ペットのにおい、主な原因

ペットを飼っていて感じることが、人間よりもにおいがきついことです。このにおいはどこからきているのでしょうか。主な原因3つを解説します。
口臭
口臭の原因は、口内に歯石がたまり、菌が繁殖しているからです。人間より虫歯になりにくいですが、歯磨きをしないと食べカスが増殖し、歯周病になります。歯垢を取らないと歯石になり、歯ブラシでは簡単にとれません。毎日の歯磨きが、口内環境を整えることが大切となります。
便臭
便が臭いのはしかたないのですが、食事の内容によってにおいにも差がでます。腸内環境が乱れるとにおいが強くなります。消化のよい食事や、脂質を取りすぎない、ときにはサプリメントを飲ませると収まるかもしれません。
体臭
フェロモンともいいますが、アポクリン腺という汗腺からにおいを出します。このアポクリン腺は人間のワキにもあります。動物の場合、全身にあり皮脂と混ざると雑菌が繁殖し、体臭となります。お風呂に入れる、タオルで体を拭くことで体臭軽減になるでしょう。
いますぐできる「におい対策」を紹介します
においの原因がわかったところで、これからどのようなことに注意をしたら、部屋のにおい問題はなくなるのかを説明します。
トイレ掃除
ペットはきれい好きな種類もいます。そのため、汚れたトイレシートではその場所をさけて、シ-トの外に粗相をしてしまいます。フローリングやカーペットを汚されないためにも、汚れたらすぐ新しくシートを交換しましょう。また汚れたシートをいつまでも片付けないことも、部屋ににおいがつく原因となるので注意しましょう。
ペットのシャンプー
ペットの種類にもよりますが、シャンプーは定期的にしてあげましょう。水に弱い種類なら、タオルで拭く、ブラッシングをしてあげると被毛についた汚れやフケを取り除けるため、体臭予防になります。ブラッシングはペットとのコミュニケーションでもあるので、しっかりと行ってあげましょう。
肛門腺を絞る
肛門腺とは、スカンクやイタチが身の危険を察したときにお尻から悪臭の液体を出す体の一部です。犬や猫にも同様の機関があり、マーキングの役割をしています。本来なら排泄のときに肛門腺にたまった分泌物も出すのですが、うまく出せずに分泌物がたまってしまうことがあります。
肛門腺のにおいは強烈なので、ふとしたときに分泌物が出れば部屋中、強いにおいになります。また、ためたままにすると細菌感染や肛門破裂など、ペットにとっても危険なので定期的に絞り出してあげないといけません。
歯のケアをする
歯石がたまり、菌が繁殖すると口臭の原因になります。毎日の歯磨きが理想ですが、歯磨きを嫌がるペットも多く、飼い主としては大変な作業でしょう。歯磨き代わりのデンタルガムなどもあるので、そういったものを試すことをおすすめします。
換気をする
ペットのにおいだけにかかわらず、部屋の空気を入れ替えるとにおいも気にならなくなります。もし窓をあまり開けられなければ空気清浄機を使う方法もあり、部屋の空気を滞留させないようにしましょう。
グッズの除菌
ペットのおもちゃ、エサ入れ、トイレゲージなどグッズはこまめに洗い、清潔に保ちましょう。除菌スプレーなどで仕上げると菌の繁殖も防げるのでにおい対策になります。
耳アカ掃除
耳の中にも毛が生えていると、蒸れてカビや雑菌が発生し悪臭がすることもあります。イヤークリーナーとコットンで優しく耳アカを掃除してあげましょう。汚れたままでは、耳の病気になる可能性もあるので「変だな?」と思ったら獣医に相談してください。
ペットの安全性を考える。消臭剤の種類と注意点

市販の消臭剤は手っ取り早くて便利ですが、心配なのがペットにとって安全なのかです。消臭効果が高いものはそれだけ薬が強力で、ペットにとって害なのではないかと不安に感じてしまいます。そんな不安を解消すべく、どのような消臭剤を選べばよいのかを解説します。
●分解タイプ
まず消臭剤には2つのタイプに分けられます。
- ・においの元を分解するタイプ
- ・分解せずに包み込むタイプ
分解せずに包み込むタイプとは、においの元に膜をはって外ににおいを出さないようにしています。このタイプは目には見えませんが、床に包み込んだ膜状態で落ちているので、もしペットがそれをなめてしまうと体によくありません。なめたからといって、すぐに体に異変が起きることもありませんが、なめ続けていればそのぶん体に負担がかかります。市販のスプレータイプを使用するなら分解するタイプがおすすめです。
●成分
使われている成分にもポイントがあります。次亜塩素酸系、バイオ系、植物系、この3つがペットにとって安全といわれている成分です。しかし注意してほしいのが「なめても大丈夫」という点です。飲んでしまう、全身に振りかけるといったことはやはり人間よりも小さなペットにとっては害になるので注意が必要です。
近隣被害…ペットのにおいには注意を
ペットを1匹だけではなく、何匹も飼っているかたも多いです。しかし近年、問題とされているのが多頭飼いによる近隣への悪臭被害です。多頭飼いじたいには問題ありません。問題なのは、飼い主が面倒を見切れず、管理ができないことです。
動物は、体臭や排泄物のにおいが強いため、数が増えればそのぶんにおいもきつくなります。飼い主が気をつけるべき点は、こういったにおい問題で近隣に迷惑がかからないように配慮することです。
上記では、ペットのにおい対策について方法をお伝えしましたが、多頭飼いになるとご自分での対応に限界があります。そのようなときは、消臭の専門プロへ依頼することも検討してください。プロは、染みついた壁や床、布製品まで気になるにおいを分解除菌します。特殊なオゾン発生器で部屋中、まるごと消臭します。
まとめ
家族同様のペットなのですべてがかわいいですが、においだけはしかたありません。また、飼っている本人はにおいに慣れて、悪臭に気づかないこともあります。友達など家に呼んだとき、思い切って聞いてみてもよいでしょう。
ペットのにおいによっては、放置すると病気に発展する可能性もあります。こまめにケアやお掃除をしてあげてください。また、におい対策に自信がないかたは近隣トラブルになる前に、いちどプロへ相談してみてください。