自分の家はいつもよい香りでいたいですね。お客様が急に来たとき、嫌な臭いがしたら印象も悪く、お客様も気分が悪くなります。しかし日々の生活の中で、どうしても様々な臭いがつきやすく時には自分でさえ気づかないことも…。
家の臭いは、持ち物や洋服にも移りやすいので、できる限り不快な臭いは家から追い出しましょう。
そこで今回は不快な臭いのひとつ、焦げ臭いにおいについて解説していきます。昨晩、料理をしていて焦がした、タバコの灰を落としてうっかり畳が燃えた、など日常生活で珍しくない、焦げた臭い。しかしこの焦げ臭さ、なかなか取れなくて苦労している方も多いのです。
そのような方に、家の焦げ臭さの取り方から、どこから臭っているのか考えられる原因、最後には家中よい香りにする方法をお伝えしていきます。
家の中が焦げ臭く気になっている方はぜひこちらの記事を参考に、消臭をしてみてください。
焦げ臭い部屋を消臭。お手軽な方法とは?
「部屋が臭い!」そう感じたとき、思わずスプレータイプの消臭剤を振りまいたりしていませんか?一時的には臭いが取れたように感じるかもしれませんが、時間がたつとまた臭いは戻ってきます。焦げた臭いであればなおさらです。
【換気をする】
まずは臭いを外に追い出すことを考えましょう。そのためにはとにかく換気です。窓を開け、風の通りをよくします。これは部屋の空気を入れ替えるプラス湿気を除く効果もあります。
湿気と臭いは密接な関係で、湿度が高いと臭いはこもりやすくなります。窓を開け、換気をすることで湿気も逃がし、焦げた臭いを閉じ込めないようにしましょう。
天気が悪くどうしても窓を開けられない事情があるときは換気扇を回します。換気扇も室内の空気を外に出し、外の新鮮な空気を取り入れるため、空気の循環をしてくれます。
また扇風機やサーキュレーターも一緒に使用すると効果があがります。臭いというのは家具などの物にもついています。家具に風を当て、臭いを飛ばします。
【洗濯をする】
洗える物は洗ってください。焦げた臭いは衣服にも染み込んでいます。染み込んだ洋服を着て外出をしては、まわりの人からも焦げた臭いは気づかれます。焦げ臭いというのはあまりよい香りではありません。ご自分のためにも一度、洗濯をしましょう。
またカーテンやテーブルクロス、クッションカバー、寝具も洗うことで部屋から臭いは取り除かれます。臭いというのは布にけっこう染み込むものです。部屋をしっかり換気をしたのに、まだ臭いがどこからか漂う…。そのようなときは布製品を疑ってみましょう。
【干す】
上記では洗濯について説明しました。しかし布製品でも洗濯が困難なものもあります。枕やクッションは、洗濯できるのはカバーのみで本体はできないものがほとんどです。ぬいぐるみなどの直接洗うことができない場合は、外へ天日干しをすると効果的です。
【洗剤で拭く】
これは窓や壁、家具です。こういった部分にも臭いは付いています。薄めた中性洗剤や、木製家具なら専用の掃除クリーナー、革素材なら革用のクリーナーなど物を傷めないように適切な方法で拭き掃除をしてください。
またホコリにも臭い成分は染みついています。フローリングやカーペットも掃除機をかけておきましょう。
【消臭効果のあるものを置く】
市販で、置き型の消臭剤は数多く出ていますが、ここでは自然の物を使用する方法をご紹介します。
■炭
備長炭は脱臭効果が高いことで有名です。そのため市販でも、トイレ、下駄箱、冷蔵庫と嫌な臭いがこもりやすい場所への専用置き型炭が売られているほどです。炭には小さな穴が無数に開いています。この穴に住み着く微生物が、臭いの元を吸いとってくれます。また備長炭のよいところは何度でも繰り返し使用できることです。
だいたい炭の脱臭効果は3日~1週間ほどです。脱臭効果が薄れてきたと感じたら、お湯で洗う、天日干しすることでまた復活するので、コストパフォーマンスは高いでしょう。
■重曹
重曹はご家庭にある方も多いので使いやすい脱臭剤です。重曹をそのまま振りかけることもできますが、お子様やペットがいる家庭では安全面を考えて控えたいところです。
そのようなときは、水に薄めてスプレー剤として使う、重曹そのものを小さな容器に入れて邪魔にならない隅に置いておくという使用方法で脱臭すると安心です。
■お茶の葉、コーヒーのカス
飲み終わったお茶の葉や、コーヒーのカスがあればこういった物を再利用することもできます。お茶の葉は、フライパンで煎ります。コーヒーカスは太陽の下でよく乾燥させます。そしてガーゼ素材のような袋に入れて部屋の隅に置いておいたり、目立ちにくい場所へ吊るしたりすると消臭効果が得られます。
部屋が焦げ臭い!何が原因?
焦げ臭いけど、どこから臭っているのかわからない!といった原因不明、このようなときは放置しておくと危険です。焦げた臭いがするときは必ず理由があります。大きな火災へと発展する前に、臭いの根源を突き止めましょう。
【キッチン】
料理をしていて鍋を焦がした、魚焼きグリルの中で魚が丸焦げ、トースターでパンを焼き過ぎた、このような調理ミスで焦げた臭いはします。ついつい火にかけていることを忘れて気づいたら焦げていた、ということもあるため、原因がわかったらすぐに火を止めましょう。
【電化製品】
コンセントやプラグにホコリが溜まっていると、そこから発火することがあります。とくに冷蔵庫の裏、テレビの裏ではなかなか普段目にすることはありません。掃除も行き届かず、ホコリが積もっていることでしょう。
そして、このような箇所からショートすることはあります。また、ドライヤーやストーブなど熱を発する電化製品は、経年劣化により自然発火ということも可能性としてあります。
【タバコ】
タバコの吸い殻が燃えていることがあります。きちんと消したつもりでも、実はまだ火がついていたなんてことも。十分気を付けたいのが、寝タバコです。ウトウトしながらタバコを吸っていたら、手からポロリと落ちカーペットや家具に引火してしまったという事件は多くあります。焦げ臭い程度では済まされない大事になるので、気を付けなければいけません。
またタバコだけではなく、アロマキャンドルも同じことです。火をつけたまま、そばを離れている間に、カーテンに燃え移っては大変です。火を使っているときはそばを離れないようにしましょう。
よくある焦げ臭さ。レンジの場合
部屋が焦げ臭くなる原因に、電子レンジでの失敗が多いようです。時短料理や、火を使わない料理として電子レンジでの調理レシピも増えています。そういったことから電子レンジの使用量が多くなるとともに、失敗も多くレンジが焦げ臭いという悩みを抱えている方もいるでしょう。ここでは電子レンジが焦げ臭くなったときの解決法をご紹介します。
電子レンジで加熱しすぎて、中の食材が真っ黒になってしまった、という場合、庫内には焦げた臭いが充満しています。この臭いを取るには、重曹をレンジでチンしてください。
お皿やコップに水(180㎖)と重曹(30g)を入れて、よく混ぜてレンジで1分ほど温めます。そのままレンジの扉を開けず、5分ほど放置をするとレンジ内に飛び散った食材や汚れが浮き上がります。浮き上がった汚れを、濡れた布で拭き取ると簡単に汚れが落ちるでしょう。
そのあと焦げ臭さをスッキリさせるため、水で薄めたクエン酸やレモン水を容器に入れて、5分ほどレンジで温めます。レンジが止まったら、クエン酸やレモン水を染み込ませた布で庫内を拭いて完了です。
部屋を消臭してよい香りで満たそう!
以上では焦げた臭いの脱臭方法をご紹介しました。脱臭をしっかりして、室内をゼロの状態にしたら最後に家中をよい香りに包まれましょう。よく使われるフレグランスをご紹介します。
■スプレータイプ
急にお友達が来る、といった突然の来客があるときには手っ取り早く香りをつけることができます。お手軽なので、家に1本用意があっても困らないでしょう。
■スティックタイプ
アロマディフューザーやお香があります。アロマディフューザーはウッドスティックにアロマオイルを染み込ませ、香りを楽しみます。立てる本数によって香りの強さが変わるので、少ない本数から始めてみましょう。
お香は、昔懐かしい日本人には心落ち着く香りです。火を使うため、扱いには十分気を付けてください。
ルームフレグランスはいろいろな香りと種類があります。ご自分のお気に入りの香りを見つけ、きつすぎないよう優しくほのかに香るように調節して使用してください。
まとめ
うっかり焦がしてしまった、特定不明だけど焦げ臭い、焦げた臭いが室内にすると早くなんとかしたくなります。焦げた臭いはけしてよい臭いではないので、部屋の換気をして追い出しましょう。そして炭や重曹などで脱臭をします。こうすることで、後からのルームフレグランスもよい香りで室内を満たしてくれるでしょう。
脱臭をしないで、ルームフレグランスをつけても、焦げた臭いと混ざりまったくよくありません。順番を間違えないよう、消臭脱臭をしてください。
焦げがひどい時や、染み込んで取れないとき、自分の力では消臭脱臭が難しいことがあります。このようなときは消臭脱臭のプロにお任せすることで解決します。無理をせず、専門のプロに頼ることも検討してみましょう。