毎日を快適に暮らすための条件の1つが「匂い」です。嫌な匂いがする部屋には誰も住みたくないですよね。ストレスになりますし、数分で耐えられなくなってしまうものです。逆にいい匂いがする部屋ならハッピーです。気分はよくなり、安眠や作業の効率化などよいこと尽くしです。
部屋の中では、毎日いろいろな匂いが充満しています。料理の匂いやトイレの匂い、ごみの匂いは嫌な匂いの代表です。喫煙する方にとってはタバコも大きな問題です。
芳香剤や香水、消臭剤など、匂いを改善するグッズは溢れていますが、どれが本当に正しい方法なのでしょうか?今回は、嫌な匂いを消していい匂いを楽しむための正しい知識をご紹介します。
目次
部屋にいい匂いを持続させるには手順が重要!
ショッピング中に「これだ!」と思うお気に入りの匂いを見つけると、部屋でもその匂いを楽しみたくなりますよね。いい匂いは幸せな気分を運んでくれる、とても素敵な存在です。ただ、お気に入りの香りを部屋で持続させるには、手順がとっても重要なのです。手順と注意点を説明します。
芳香剤は基本ごまかしに過ぎない
ローズなどいい香りがする芳香剤を置けば、嫌な匂いを吸収してくれると思われがちですが、芳香剤に消臭効果はありません。それどころか、芳香剤の匂いがタバコやトイレの臭いと混ざって、強烈な香りが充満してしまう原因になります。
どんなにいい香りでもほかの匂いと混ざってしまえば不快な匂いに様変わりです。使い方を間違えないように気を付けましょう。
最初に「邪魔なニオイ」を除去するのが鉄則
匂いがぶつかり合うと、いい匂いではなくなってしまいます。それではどうすればよいのでしょうか?答えは簡単で、先に嫌な匂いを消してしまえばいいのです。
- ・料理(油や食べかす)
- ・お酒
- ・水回り(排水口の汚れ)
- ・ゴミ
- ・洗濯もの
- ・タバコ
こういった臭いの原因は、放っておけば置くほど強烈な悪臭となります。こまめな掃除をするなどして、少しでも原因を作らない努力が大切です。
部屋から邪魔なニオイを追い出す方法
タバコやゴミ、トイレなど嫌な匂いは部屋中に充満しがち。これらの匂いを撃退するには手順があります。家で簡単にできるので、さっそく試してみてください。
1. まずは換気!
なによりも大事なのが換気です。換気の方法はいろいろありますが、窓を開けて空気を入れ替えるのが一番手っ取り早く、効果も高いです。寒い冬でも1日に1回は窓を開けて喚起するのが理想です。
2. ものを片付ける
ものがあふれかえっていると、窓を開けても空気のめぐりが悪くて匂いが外に出てくれません。匂いのもとになる不必要なものは、できるだけすぐに処分する習慣をつけることも大切です。
3. 消臭剤や消臭スプレーを使う
市販でゲットできる消臭剤や消臭スプレーを利用しましょう。芳香剤ではなく、消臭剤です。匂いの吸収力が高い備長炭もおすすめです。
4. カーテンやカーペットの洗濯
タバコや料理などの強い匂いはカーテンやカーペットにも付着しています。そのため、換気や消臭剤を使っただけでは匂いがなくなりません。毎日する必要はありませんが、2~3カ月に1度は洗濯をするとよいでしょう。
センスのいい香り選びのコツ
タバコや料理などの匂いがきれいさっぱり消えたら、次はいよいよ芳香剤などいい香りの出番です。いい香りの基準は自分です。ありとあらゆる匂いの中から、「好きだな」「落ち着くな」と思う香りを選びましょう。
ただし、いい匂いをいくつも使って混ぜるのはNGです。同じ空間にいくつもの匂いがあると、どうしても混ざってしまいます。いい匂いといい匂いでも、混ざると悪臭になってしまうことがあるのです。
トイレとリビングなどドアで遮られた空間同士でも、ひとたび扉が開けば匂いは混ざります。どうしても数種類の香りを楽しみたい場合は、せめて系統を同じにしましょう。甘い香りなら甘い香りを、柑橘系なら柑橘系だけで統一、というような感じです。組み合わせがよければ、センスのいい香りになるかもしれません。
【場所別に使い分け】いい匂いが持続するアイテム
家の中には匂いがあふれかえっています。リビングやキッチン、トイレなど、それぞれの場所ではどうすればいい匂いが持続するのでしょうか?部屋のサイズ感や匂いの拡散力に注目して、ピッタリのグッズを使いこなしましょう。
玄関
人の出入りが多い玄関ではどうしても匂いが出ていきやすいです。また、来客を迎えることが多いので、誰にも不快にならないよう無臭でもよいのではないでしょうか。シューズボックスがある場合は匂いがこもらないように消臭剤を使いましょう。
ちょっとした匂いを楽しみたいのであれば、かすかな香りを放出してくれるアロマストーンやサシェが最適です。
リビング
リビングは家の中でも広い空間なので、匂いを充満させることが難しいです。そのため、できるだけ匂いを拡散してくれるグッズを使います。電気の力を使って匂いを広げる超音波式のアロマディフューザーなら、部屋全体に香りがいきわたりやすいです。
キッチン
キッチンは料理の匂いが充満する場所ですので、料理をしたら換気扇を使用して悪臭を撃退することが大切です。いい匂いを楽しむためには、スプレータイプの香りがおすすめです。「香りが欲しいな」と思ったときに1回吹きかけるだけで、フレッシュな空間が出来上がります。
自室
自分の時間を楽しむ空間ですので、自分の好きな香りをふんだんに使いましょう。リードディフューザーなら部屋をオシャレに演出できます。寝る時間にはアロマランプを使うと、心地よい雰囲気を演出してくれます。
トイレ、洗面所
家の中でも比較的小さな部屋であるトイレや洗面所では、ささやかな香りを楽しむのがおすすめです。好きな香りの石鹸やサシェを置いておくだけでも、かすかないい香りがしますよ。トイレの臭いが気になる場合は、芳香剤ではなく消臭剤を使いましょう。
効能が魅力!アロマオイルのすすめ
近年よく聞くアロマオイル。匂いの専門店だけでなく、メジャーな生活用品店や雑貨店などでも頻繁に見かけるようになりました。多種多様な香りの商品が登場しており、各個人の好みに合わせて香りの楽しみ方も多様化しています。
効能で選べるアロマオイルの種類
「アロマセラピー」ともいわれるように、アロマオイルには匂いで人の心を落ち着かせ、精神の安定をもたらす力があります。匂いの系統によって効果は変わってくるので、自分が抱えている悩みで香りを選んでみるのも面白いです。
たとえば、人気のラベンダーはストレスの軽減や安眠に効果的です。そして勉強や作業に集中したいときは、レモンやペパーミント、グレープフルーツなどのフレッシュな匂いがおすすめです。
精神面だけでなく、体の不調にもアロマオイルは効果があるといわれています。頭痛にはラベンダー、肩こりにはローズマリー、花粉症にはユーカリを使ってみましょう。匂いの力は偉大ですね。
アロマオイルの使い方
アロマオイルの活用方法はたくさんあります。自分に合った方法を見つけてみましょう。
・お風呂でアロマ
身体を温め落ち着かせるお風呂にアロマをプラスすれば、よりよいリラックス空間が完成します。方法は、お風呂のお湯に2~5滴ほどのアロマオイルを足すだけ。いい匂いで半身浴すれば、心も体もよりリラックスできそうですよね。
・キャンドル
蝋にアロマオイルを混ぜて作られたキャンドルです。匂いにろうそくの暖かい光も相まって心を落ち着かせてくれます。可愛い雑貨としても置いておくと嬉しいグッズです。
・リードディフューザー
ビンのボトルに木製のスティックが入っているディフューザーです。ボトルの中でエタノールとアロマオイルを混ぜるだけで完成です。見た目もとてもオシャレですね。
・超音波式ディフューザー
ミストと共に香りが放出してくれる電化製品です。広範囲に匂いが届くのがうれしいポイント。また、ミストの効果で夏は涼しく感じられておすすめです。ただし加湿効果はないので、その点は間違えないようにしましょう。
まとめ
この記事では、いい匂いを部屋で持続させる方法をご紹介しました。もともと嫌な匂いが充満している場合、いい匂いで打ち消そうとしても逆効果。嫌な匂いをなくしてからいい匂いの芳香剤やアロマなどを使うのが「正しい」方法です。
嫌な匂いの消し方はいろいろありますが、なかでも一番大事なのは換気です。嫌な匂いを感じたらまずは窓を開けましょう。トイレなどの換気がしづらい場所では消臭剤の使用が効果的です。
匂いが壁やカーテンに染みついてしまっていると、換気では消えてくれないこともあります。その場合には消臭のプロに相談してみるといいかもしれません。プロならではの消臭う方法で、自分では取れない匂いがきれいさっぱりなくなります。
消臭できたら、さっそく好きな匂いの芳香剤やアロマオイルを使いましょう。嫌な匂いがあったときよりもいい香りが持続し、より快適な空間の完成です。